「自然保護団体に寄付をしてみたいけど、どの団体がいいの?」
自然保護活動をしている団体は数多くあり、信頼できる寄付先を見つけるのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、安心して寄付できる団体を7つご紹介します。ほかにも、自然保護団体に寄付するメリットや、お金以外の支援についても解説します。
環境問題の改善に協力したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
寄付できる自然保護団体7選
ここでは、有名な自然保護団体を7つご紹介します。
- WWFジャパン
- グリーンピース・ジャパン
- 日本自然保護協会
- FoE Japan
- コンサベーション・インターナショナル
- 日本ナショナル・トラスト協会
- Earth Company
それぞれの団体の特徴を詳しく解説していきます。
【寄付先①】WWFジャパン
団体名称 | 公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) |
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代表者 | 末吉竹二郎 |
所在地 | 〒108-0073 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル3階 |
電話番号 | 03-3769-1241 |
寄付金額 | 単発寄付は1,000円~/会員は月額1,500円~ |
WWFジャパンは、世界最大級の自然保護団体「WWF」の日本支部です。
WWFのロゴマークにもなっているジャイアントパンダなど、絶滅危惧種の保護や、森林・海洋の保全、気候変動の対策など幅広い活動を行っています。国際的に知名度が高く、規模の大きな保全プロジェクトが強みです。
とくに、絶滅危惧種を守る活動は世界最大級の取り組みであるため、グローバルな保護活動に興味のある方は、WWFへの寄付がおすすめです。
【寄付先②】グリーンピース・ジャパン
団体名称 | 一般社団法人 グリーンピース・ジャパン |
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代表者 | 青木陽子/寺中誠 |
所在地 | 〒105-0004 東京都港区新橋3丁目3-13 Tsao Hibiya12F |
電話番号 | 03-5050-0074 |
寄付金額 | 単発寄付は5,000円~/マンスリー寄付は月1,500円~ |
グリーンピースは、気候変動対策やプラスチックごみの問題、生態系の保全など地球規模の環境問題に取り組んでいる団体です。
政府や企業からの支援を一切受けず、個人の寄付のみを活動資金源としているため、独立性が高いのが最大の特徴になります。そのため、政府や企業への抗議活動やキャンペーンに強みがあり、直接的なアクションが起こせます。
活動内容に独立性・透明性のある団体に寄付をしたい場合は、グリーンピースがおすすめです。
【寄付先③】日本自然保護協会
団体名称 | 公益財団法人 日本自然保護協会(NACS-J) |
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代表者 | 土屋俊幸 |
所在地 | 〒104-0033 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F |
電話番号 | 03-3553-4101 |
寄付金額 | 単発寄付は1,000円~/マンスリーサポーターは月額1,000円~ |
日本自然保護協会は1951年設立の老舗団体で、国内の環境保全に特化しています。活動内容は、日本の自然と生物多様性を守ることが中心です。
また、自然観察指導員の養成など、市民参加型の保護活動の普及にも力を入れています。
里山や日本の海など、身近な自然の保護に貢献したい方は、日本自然保護協会に寄付をしましょう。
【寄付先④】FoE Japan
団体名称 | 認定特定非営利活動法人 FoE Japan |
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代表者 | ヘルテン・ランダル・アラン |
所在地 | 〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9 |
電話番号 | 03-6909-5983 |
寄付金額 | 単発寄付は1,000円~/マンスリー寄付は月1,000円~ |
FoE Japanは、脱原発や石炭火力への反対など、社会運動の色が最も強い団体です。エネルギー政策への提言を軸に活動しています。
さらに、環境問題と人権を結びつけた活動にも注力しており、身近な例では福島第一原発事故の被害者への保養プログラム「福島ぽかぽかプロジェクト」を実施しています。
政策提言力の高い団体を支援したい方は、FoE Japanがおすすめです。
【寄付先⑤】コンサベーション・インターナショナル
団体名称 | 一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CI Japan) |
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代表者 | リチャード・ジェオ |
所在地 | 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-6 日比谷パークフロント19F |
電話番号 | 050-1754-5679 |
寄付金額 | 単発寄付は1,000円~/マンスリー寄付は月1,000円~ |
国際団体コンサベーション・インターナショナルは、熱帯林やサンゴ礁などグローバルな海洋保全を中心に活動しています。
また、開発途上国が主な活動エリアとなり、途上国支援の色が強いのが特徴です。
海外プロジェクトが中心のため、世界的な規模での活動を支援したい方は、コンサベーション・インターナショナル・ジャパンへの寄付がおすすめです。
【寄付先⑥】日本ナショナル・トラスト協会
団体名称 | 公益社団法人 日本ナショナル・トラスト協会(JNT) |
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代表者 | 池谷奉文 |
所在地 | 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-30-20 音羽ビル |
電話番号 | 03-5979-8031 |
寄付金額 | 単発寄付は任意の額を口座振り込み/会員は年会費5,000円 |
日本ナショナル・トラスト協会は「ナショナル・トラスト運動」という寄付金で日本国内の土地を買い取り未来へ残す活動をしています。
里山などの自然だけでなく、歴史的建造物や景観など、文化財も保護しているのが特徴です。
「土地を取得して守る」仕組みに興味のある方は、ぜひ寄付をして活動に参加してみましょう。
【寄付先⑦】Earth Company
団体名称 | 一般社団法人 Earth Company |
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代表者 | 濱川明日香 |
所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山2-15-5 FARO1F |
電話番号 | 03-6403-7594 |
寄付金額 | 単発寄付は5,000円~/マンスリー寄付は月1,500円~ |
Earth Companyは、アジア太平洋地域を中心に、環境保護と社会起業家への支援を直接行っています。
とくに、社会起業家支援「インパクト・ヒーロー事業」は、自然そのものでなく保護する人を育てることにより環境を守るユニークな活動です。
自然と人を守る持続可能な地域づくりに注力しているため、環境問題だけでなく格差や貧困など社会問題の解決にも興味のある方は、Earth Companyを支援してみましょう。
自然保護団体に寄付する3つのメリット
自然保護団体に寄付をすることにより、以下3つのメリットがあります。
- 環境保全に直接貢献できる
- 社会貢献の実感と自己肯定感が得られる
- 寄付金控除を受けられる可能性がある
寄付に興味があり、検討している方はぜひ参考にしてください。
1.環境保全に直接貢献できる
自然保護団体へ寄付すると、自分一人では難しい大規模な保全活動への参加が可能です。
たとえば、世界最大級の規模を持つWWFジャパンは、森林破壊の原因となる違法伐採に対して、持続可能な木材利用を広める取り組みを進めています。
さらに、海洋保護では乱獲や汚染を防ぐため、責任ある漁業や養殖で生産された水産物に与えられる「エコラベル」の普及を推進しています。
寄付を通じて森林・海洋保護など、1人では到底できないスケールの環境保全に貢献できるのが大きなメリットです。
2.社会貢献の実感と自己肯定感が得られる
自然保護団体への寄付は、社会に貢献している実感に加え「自分にもできることがある」という自己肯定感も与えてくれます。
多くの団体は活動内容を年次報告書などで公開しており、寄付金がどのように使われたかを確認できます。そのため、自分の支援が確かに保全活動につながっていると実感できるのです。
たとえばグリーンピースは、スターバックスに対し繰り返し使えるリユースカップの導入を働きかけ、その結果、全国の約8割の店舗で店内用グラスが採用されました。これはプラスチックごみを減らし、海洋汚染の防止につながる大きな一歩です。
成果が見えることで寄付した人は、社会に貢献している実感と、自分の行動が役立っている喜びを得られます。
3.寄付金控除を受けられる可能性がある
自然保護団体に寄付をすると、所得税や一部の自治体の住民税において、寄付金控除が受けられます。個人の負担が減るため、継続的に寄付をしやすくなるのがメリットです。
控除には、税金そのものを減らす「税額控除」と、課税対象となる所得を減らす「所得控除」があり、有利な方を選択できます。
たとえば1万円を寄付した場合、税額控除を選ぶと「(1万円-2,000円)×40%=3,200円」が所得税額から直接差し引かれます。つまり、実質6,800円の負担で1万円分の支援が可能です。
この制度を利用するには、確定申告を行い、認定NPO法人や公益財団法人など、公的認定を受けている団体に寄付する必要があります。
寄付は、社会貢献できるうえに節税効果もあるため、活用しない手はありません。
自然保護への寄付に関するよくある質問
ここでは、自然保護団体への寄付についてよくある質問にお答えします。
- 信頼できる寄付先の見分け方は?
- 少額からでも寄付できる?
- 寄付したお金はどのように使われる?
信頼できる寄付先の見分け方は?
安心して寄付できる団体かどうかを判断するには、以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 認定NPO法人や公益財団法人の認定を受けているか
- 活動実績や収支を明確に公開しているか
- 公式サイトが整っているか
さらに、寄付した人の口コミをSNSやレビューサイトで探してみるのも、団体の実態をより具体的に把握できます。
少額からでも寄付できる?
多くの自然保護団体が、1,000円程度から単発で寄付できます。
さらに、年会費を払って会員になる方法や、毎月・毎年の定額寄付など、団体ごとにさまざまな支援スタイルが用意されています。
まずはお試しで、少額の単発寄付から始めるのがおすすめです。
寄付したお金はどのように使われる?
寄付金は、環境問題の解決や自然保護のために幅広く活用されます。
たとえば、絶滅危惧種を守る取り組みでは、生態系の調査や研究、生息地の保全、動物保護活動の資金となるのです。
動物を直接保護するだけでなく、長期的な研究や人材育成など、未来へつながる基盤づくりにも役立てられています。
寄付金以外の自然保護への支援方法3選
環境保全のために個人ができる支援は、お金の寄付だけではありません。以下3つの方法でも自然保護に十分貢献できます。
- 物品や不用品の寄付
- ボランティア活動
- 消費行動での支援
詳しい支援方法を解説していきます。
1.物品や不用品の寄付
寄付というと「お金」を思い浮かべがちですが、衣類や靴、食器などの不用品の寄付でも自然保護への貢献が可能です。
愛知県小牧市にある「エコトレーディング」では、家庭やリサイクルショップ、メーカーから送られてきた不用品を回収し、国内外で再利用しています。その売り上げや募金は、孤児院に贈るなど子どもの教育支援に役立てられます。
不用品をリユースすることで、これまで焼却していたごみを減らせるため、CO2などの有害物質の削減が可能です。
自宅の不用品を送るだけでエコや社会貢献につながり、金銭的な余裕がなくても取り組める支援になります。
2.ボランティア活動
ボランティア活動は、自らの手で自然保護に協力できる体験型の支援方法です。
たとえば、日本自然保護協会が開催する「森林の楽校(もりのがっこう)」では、実際に森の中に入り、植林などの作業を体験できます。
また、NPO法人海さくらなどが実施する「ブルーサンタ」では、海岸や河川敷でプラスチックごみや漂流物を回収します。
こうしたボランティア活動は、自分の行動が自然保護に直結し、環境の改善に貢献できている実感が得られるのです。
さらに、現地で専門家やほかの参加者と交流することで、環境問題への意識も高まり、人とのつながりが広がる点も魅力です。
3.消費行動での支援
日常の買い物で「環境に優しい商品を選ぶ」だけでも自然保護への支援につながります。その代表例が「フェアトレード製品」です。
フェアトレードは「公正な取引」を意味し、発展途上国の農家が安く買いたたかれることや、子どもが働かされる問題を解決するために生まれました。
フェアトレード製品のコーヒー豆やカカオ豆は、樹木と農作物を同じ土地で同時に育てる農法で栽培されます。森林の伐採を抑え、土壌を守る取り組みは、鳥や昆虫などの生態系の維持にもつながります。
日々の消費を少し意識するだけで、国際的な自然保護活動にも間接的に参加が可能です。誰でも簡単に取り組める支援方法といえるでしょう。
参考:「実は、地球にも生き物にもやさしい」フェアトレードの環境に良いこと|フェアトレード・ジャパン
まとめ:自然保護への寄付は自分に合った方法で参加しよう!
この記事では、安心して支援できる自然保護団体を7つご紹介しました。
興味を持った団体があれば、公式サイトなどで活動内容を確認し、共感できたら寄付に参加してみましょう。多くの団体では1,000円程度の少額から単発寄付を受け付けており、気軽に支援を始められます。
また、お金での支援に抵抗がある方でも、物品の寄付やボランティア活動、エコな買い物など、さまざまな形で自然保護に参加できます。自分に合った無理のない方法から始めてみてください。
中でも物品や不用品の寄付は、ぜひ「エコトレーディング」におまかせください。
(※エコトレーディングは弊社、㈱ウォーク「再良市場」の輸出部門です。)
お寄せいただいた品物は、おもにタイ・フィリピンのリサイクルショップで販売され、現地の暮らしに役立てられます。さらに、売り上げの一部を現地の孤児院や国内のNPO団体への寄付に活用しています。
寄付の際は、事前申込みなど面倒な手続きは一切なく、ご自宅で梱包したものを元払いで送付先住所にお送りいただくだけです。
また、水曜日を除く10:00〜17:00(※13:00〜14:00を除く)の時間帯であれば、直接のお持ち込みにも対応しています。お近くの方はぜひお気軽にご利用ください。