子どもが成長して遊ばなくなったおもちゃを見て、「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」と感じる方もいるでしょう。
そんなときは、保育園への寄付を検討するのも一つの方法です。
家庭で不要になったおもちゃは、保育園で再利用してもらえることがあります。ただし、受け入れには条件があり、場合によっては寄付を断られることもあるため注意が必要です。
本記事では、保育園におもちゃを寄付する方法と注意点を詳しく解説します。保育園以外におすすめの寄付先も紹介しますので、不要になったおもちゃを子どもたちの笑顔につなげたい方は、ぜひ参考にしてください。
いらないおもちゃを保育園に寄付する方法
保育園におもちゃを寄付する際には、迷惑にならないよう、以下の手順を踏むことが大切です。
1.寄付が可能な保育園を検索する
2.保育園に連絡し寄付できるおもちゃを確認する
3.持ち込みもしくは郵送でおもちゃを寄付する
おもちゃは、全国の保育園に寄付できるわけではありません。まずは、ネットで検索をかけ、おもちゃを寄付できる保育園を探しましょう。
寄付先の候補が見つかったら、保育園に直接連絡し、寄付できるおもちゃの種類や寄付の方法を確認します。
持ち込みの場合は、園児や先生の迷惑にならないよう、事前に訪問日時を相談しておきましょう。
保育園におもちゃを寄付する際の4つの注意点
保育園におもちゃを寄付する際は、以下の4点に注意が必要です。
- 寄付を受け付けていない保育園もある
- 破損や汚れがあるおもちゃは寄付できない
- 電池で動くおもちゃは電池を抜いておく
- 郵送時の送料は自己負担であることを理解しておく
上記のポイントを押さえれば、トラブルを防ぎ、スムーズに寄付を進められるでしょう。ここからは、4つの注意点を詳しく解説します。
寄付を受け付けていない保育園もある
保育園のなかには、おもちゃを寄付できないところもあります。おもちゃを持ち込む前に、保育園のホームページを閲覧したり、直接連絡したりして寄付できるか確認しましょう。
破損や汚れがあるおもちゃは寄付できない
寄付するおもちゃは、安全面・衛生面に配慮する必要があります。子どもの名前や落書きが書かれていたり、壊れていたりするおもちゃは対象外です。
寄付する前には、必ずおもちゃに破損や汚れがないか確認し、洗浄・消毒をしてから届けましょう。
清潔かつ破損のないおもちゃであったとしても、種類・サイズによっては寄付を断られるケースもあります。保育園側の条件に合ったものかどうか、事前によく確認しましょう。
電池で動くおもちゃは電池を抜いておく
乾電池で動くおもちゃは、必ず電池を抜いた状態で届けましょう。電池を入れたままだと、故障や液漏れの可能性があるからです。
電池から漏れ出た電解液は、皮膚に触れるとやけどを起こしたり、目に入ると失明したりする危険があります。
おもちゃを寄付するときには、必ず電池が抜かれた状態になっているか確認しましょう。
郵送時の送料は自己負担であることを理解しておく
保育園におもちゃを郵送する場合には、送料が自己負担である点に注意しましょう。送料を負担したくない方は、持ち込みで寄付できる保育園にすることをおすすめします。
おもちゃは保育園以外にも寄付できる!おすすめの寄付先を紹介
おもちゃは、保育園以外にも寄付できる場所があります。ここからは、保育園以外におすすめのおもちゃの寄付先を紹介します。
児童福祉施設
おもちゃは、児童養護施設や母子生活支援施設、乳児院などの児童福祉施設にも寄付できます。
おもな児童福祉施設は、以下のとおりです。
施設の種類 | 説明 |
---|---|
児童養護施設 | 保護者のいない児童・虐待されている児童・環境上養護が必要な児童を養護し、自立に向けて支援する施設 |
乳児院 | 乳児の養育、退院者の相談・援助を行う施設 |
児童自立支援施設 | 不良行為を行った児童や不良行為を行う恐れのある児童など、生活指導が必要な児童を入所・通所させ、自立を支援する施設 |
児童心理治療施設 | おもに家庭環境や学校における交友関係など、社会生活への適応が困難になった児童を入所・通所させ、心理的な治療や生活指導を行う施設 |
母子生活支援施設 | 配偶者のいない母子を受け入れ、生活を支援する施設 |
参照:児童養護施設|埼玉県庁
参照:乳児院|埼玉県庁
参照:児童自立支援施設|埼玉県庁
参照:児童心理治療施設|埼玉県庁
参照:母子生活支援施設|埼玉県庁
寄付する児童福祉施設を探す際には、県庁のホームページに掲載されている各施設名簿の利用をおすすめします。
エコトレーディング
エコトレーディングは、愛知県の株式会社ウォークが運営しています。
鉄道模型やキャラクターグッズ、ロボットなど幅広いおもちゃを寄付できます。保育園や児童福祉施設で受け取ってもらえないようなおもちゃも、汚れや破損がなければ寄付が可能です。
寄付したおもちゃは、発展途上国の方に再利用され、売上の一部は現地の孤児院・国内のNPO団体へ寄付されます。そのため、エコトレーディングに寄付すれば、世界中の子どもたちの喜びに貢献できるでしょう。
寄付をする際、事前連絡は不要です。ダンボールや袋に詰めて直接持ち込むか、郵送のどちらかの方法で届けられます。おもちゃの寄付先に悩んでいる方は、アジアの子どもたちの笑顔に貢献できる「エコトレーディング」を利用してみてください。
公式サイト:エコトレーディング
セカンドライフ
セカンドライフは、NPO法人グッドライフが運営する寄付団体です。日本国内の不用品を回収し、国内外の必要とされている方のもとで再利用するサービスを提供しています。
寄付の見える化が行われており、寄付した物がどこでどのように活用されているかを公式サイトや公式SNS上で確認可能です。宅配便であれば、全国どこからでも発送できます。
保育園へのおもちゃの寄付に関するよくある質問
ここからは、保育園へのおもちゃの寄付に関してよくある質問に回答します。
保育園への寄付で喜ばれるのはどんなおもちゃですか?
保育園の子どもたちに喜ばれやすいおもちゃは、以下のとおりです。
- 積み木・レゴブロックなどの知育玩具
- ルービックキューブ・けん玉などのレトロなおもちゃ
- カードゲーム・ボードゲーム
- 木製のおもちゃ
ただ、寄付できるおもちゃの種類が制限されているケースもあるため、寄付をする際には保育園へ確認しましょう。
おもちゃの寄付は寄付金控除の対象になりますか?
おもちゃの寄付は、基本的に寄付金控除の対象にはなりません。寄付金控除は、国・地方公共団体・地方公益増進法人に対し、「特定寄付金」を支出した場合に受けられる控除であるためです。
ただし、「寄付先が非営利法人もしくは公益法人である」「寄付物品の価値が評価される」など、一定要件を満たせば、寄付金控除の対象となります。
参照:No.1150 一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)|国税庁
まとめ:いらなくなったおもちゃは保育園に寄付すれば、子どもたちの喜びにつなげられる
家庭で使わなくなったおもちゃは、条件を満たせば保育園に寄付できます。ただし、すべての保育園におもちゃを寄付できるわけではありません。
保育園のなかには、寄付できるおもちゃの種類に制限を設けているケースもあります。「おもちゃを寄付できるか」「どんなおもちゃを寄付できるか」など、事前に保育園へ確認しましょう。
おもちゃを寄付する際には、破損・汚れ・電池の抜き忘れがないかも忘れずにチェックすることが大切です。
エコトレーディングでは、保育園や児童福祉施設で断られやすいおもちゃも寄付できます。不要なおもちゃを幅広い子どもたちに届けたい方は、エコトレーディングを利用してみてください。