「食器の寄付団体は怪しいって本当?」
「どこに食器を寄付すれば安心?」
食器を寄付したいと考えていても、「寄付先は本当に信頼できるのか?」と不安に感じる方は多いことでしょう。寄付活動を装った怪しい団体も存在するため、見極め方を知っておくことが大切です。
この記事では、食器の寄付先が怪しいと言われる理由や、寄付先を選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。
おすすめの寄付先も紹介するので、必要な方へ安全に食器を届けられます。気持ちよく社会貢献するために、ぜひ最後までご覧ください。
食器の寄付先が「怪しい」と言われる理由
食器の寄付は、社会貢献につながる素晴らしい行為です。
しかし、その寄付先が「怪しい」と言われる場合があります。その背景には、寄付を装って不当に利益を得ようとする団体の存在や、不正に代金を請求される事例があるからです。
まずは、食器の寄付先が怪しいと言われる理由を確認しておきましょう。
食器だけでなく貴金属の売却を要求する悪質勧誘がある
一部の悪質な業者が「食器を寄付するときに貴金属も査定させてほしい」と勧誘してくるケースがあります。その結果、善意で寄付をしようとした方が、知らないうちに高額な貴金属を安く買い取られてしまうトラブルが発生しています(※)。
例えば「皿1枚からでも引き取ります」と電話で勧誘され、承諾した結果、訪問してきた担当者に「貴金属も見せて」と迫られ、強引に指輪やネックレスまで買い取られてしまう事例です。
本来、訪問購入には特定商取引法でルールが定められていますが、悪質な業者が規則を守らずに行為を続けているのが実態です。
こうした事例から、結果的に「食器の寄付先は怪しい」と認識されています。
※参照:国民生活センター「不用なお皿の買い取りのはずが、 大切な貴金属 も強引に買い取られた!―訪問購入のトラブルが増えています―」
梱包材やリサイクル費用で別途高額請求される場合がある
「無料で食器を寄付できます」「送料だけで寄付を受け付けます」と案内していても、実際には梱包材の購入やリサイクル費用の名目で高額な請求をされる場合があります。社会貢献のつもりで食器の寄付を申し込んだのに、思わぬ出費を強いられてしまうのは避けたいです。
例えば、違法な廃棄物回収業者によって、回収は無料であるものの処理費用や輸送費として高額な料金を請求された事例がありました(※)。後出しで費用を求めてくる団体は、寄付金や寄付物品の活用方法にも怪しい部分があると考えられます。
そのような業者の存在が、食器の寄付先が怪しいと言われる理由の一つとなっています。
※参照:環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 企画課リサイクル推進室「オフィス等から発生する使用済製品 リユースのための手引き(P19)」
食器の寄付を求める怪しい勧誘を受けた口コミがある
食器の寄付に関連した怪しい業者の口コミがネット上にあり、それを目にした方が「食器の寄付先は怪しい」と感じてしまうことがあります。
例えば、以下のような口コミです。
- 休みで家に居ると、家の電話に怪しい電話がかかってくる。今も余った食器があれば寄付してほしい。ご自宅まで引き取りに行きますだって!怪しい!離れて暮らす親御さんにも伝えたらいいよ。そんな食器とかで家まで来られたら大変だからね(引用元:X)
- さっき、海外の地震の被災地域への寄付を募る電話が来たけど明らかに怪しい。使わない衣類はありませんか?」「ありません。捨てました」「それはもったいない。食器とかは?」「ありません!」まだ何か言ってたけど電話を切った。あるって言ったら家に上がり込んで貴金属を物色して持って行きそう(引用元:X)
国内外の災害支援を謳って食器の寄付を求める怪しい勧誘があるとわかります。このような勧誘があるため、食器の寄付が怪しいと言われてしまいます。
一方的に寄付を募ってくる場合は、その後の詐欺まがいの行為に繋がる可能性が高いので注意しましょう。
怪しい寄付団体を見分ける3つのポイント
怪しい業者の存在を知ると、食器の寄付先を探すときに「本当に信頼できる団体?」と不安になります。正しい知識を身につけ、怪しい寄付団体を見分けるポイントを知っておくことが大切です。
ここでは、食器の寄付を安心して行うための3つのポイントを紹介します。
1. 実際の寄付先や活動実績を公開しているか
食器の寄付先が信頼できる団体かどうか判断するには、これまでの寄付品の送り先や実際の活動実績を公開しているか確認しましょう。
例えば、以下のような活動実績が公開されていれば安心です。
- 食器を受け取った施設名や地域名
- 寄付実績数(寄付件数・寄付量など)
- 寄付品を使用している写真や利用者の声
- 報告書や活動レポート
活動実績を公開していない団体は、寄付が本当に社会貢献に役立っているか確認できないため、避けたほうが安心です。
寄付を検討する際は、必ず団体の公式ページをチェックし、実績を明確に示しているかどうかを見極めましょう。
2. 団体の住所・連絡先・運営実績が公開されているか
食器の寄付先を選ぶ際に必ず確認しておきたいのが、団体・業者の住所や連絡先、運営実績です。
以下のような情報が公開されている団体であれば、安心して寄付できます。
- 所在地
- 電話番号
- 代表者名
- 職員数
- 設立からの活動年数
- 協力している団体や自治体
一方、連絡先がフリーメールしかない団体や、住所がはっきりせず実態がつかめない団体は注意が必要です。連絡先や運営実績が公開されているかどうかは、その団体の信頼性を見極める大切なポイントです。
3. 口コミ・体験談から信頼性が高いと判断できるか
第三者のユーザーによる口コミや体験談は、リアルな声が反映されているので参考になります。
団体の公式サイトにも体験談が掲載されている場合がありますが、どうしても良い意見に偏りやすい傾向があります。そのため、より公平性を保ちたい場合には、XやGoogleクチコミなど、第三者が自由に書き込める評判を確認することがおすすめです。
例えば、以下のような口コミがあると安心できます。
- 不用品は寄付でゴミを出さない生活!今日は、日用品の寄付で国際支援するエコトレーディングさんに古靴と使わない食器をおくりました!靴の処分は気になっていたのですごく助かりました!!(引用元:X)
- ぬいぐるみは可燃ごみですが、寄付もできます!たとえばセカンドライフさんに送れば、使ってもらえるところに届けられます!実は今日、僕もフィリピンに着いてきたので、届けに行ってきます!興味あったらHP覗いてみてください!(引用元:X)
- 今年もNPO法人もったいないジャパンさんより沢山のプレゼントをいただきました(引用元:X)
実際に団体の名前と寄付の詳細が書いてあるので信頼できます。複数の口コミを見比べることで、健全な寄付団体・業者なのかを冷静に見極められるでしょう。
安全に食器を寄付する3つの方法
食器を寄付する際には、寄付先の信頼性や受け入れ体制を確認することが大切です。
ここでは、安心して食器を寄付するための3つの方法を紹介します。せっかくの善意が無駄にならないよう、安全な寄付方法をチェックしておきましょう。
1. 自治体や社会福祉協議会への寄付
自治体や社会福祉協議会といった公的機関は、信頼性が高く、安心して利用できる寄付先です。
例えば、自治体が実施しているリサイクル事業や地域のバザーへ食器を提供すれば、必要とする方の手にしっかり届く仕組みが整っています(※)。
また、公的機関が窓口となるため、怪しい勧誘やリスクはほとんどありません。安心して食器を寄付するための、最も安全性の高い方法です。
※参照:環境省 環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室「市町村による使用済製品等のリユース取組促進のための手引き(P29-35)」
2. フリマアプリやリユースショップを活用
寄付ではありませんが、フリマアプリやリユースショップを利用する方法も、思い立ったらすぐに行動できる点で人気があります。
例えば、フリマアプリを通じて出品すれば、必要とする方に直接食器を届けられます。リユースショップに持ち込めば、店舗が代わりに次の利用者へとつなげてくれるので安心です。
ただし、フリマアプリの場合は転売目的で購入されることもあるため、購入者のアカウントや評価をよく確認し、信頼できる相手に譲ることが大切です。
3. 信頼性のある企業やNPO、国際支援団体へ寄付
「やはり寄付団体や企業にお願いしたい」という方は、実績や活動内容をきちんと公開している信頼性の高いところを選びましょう。
例えば、以下のような団体・企業・NPOがおすすめです。
- エコトレーディング
- セカンドライフ
- ワールドギフト
- もったいないジャパン
いずれも、寄付された食器の行き先や支援状況を明示しているため、安心して利用できます。
この中でもエコトレーディングは、国内外への幅広い支援を行い、利用者からの評判も高いおすすめの寄付先です。環境配慮型のリユース・リサイクルを推進している企業でもあります。
安心して食器を寄付するならエコトレーディングがおすすめ

団体名 | エコトレーディング(株式会社ウォーク) |
活動内容 | ・不用品を回収し、再利用・寄付につなげる活動・タイやフィリピンなど東南アジア地域のリサイクルショップへ輸出 |
受け入れ品目 | 食器、ぬいぐるみ、おもちゃ、ベビー用品、衣類、文房具、ランドセル、靴、工具、インテリア雑貨、製造から7年以内の家電など |
寄付方法 | 宅配便での受付、直接持ち込み |
費用 | 送料のみ |
代表者 | 清水 実 |
送り先 | 〒485-0072 愛知県小牧市元町2-181電話番号 0568-74-7400 |
エコトレーディングは、不要になったものをただ処分するのではなく、再利用や寄付につなげることで社会や環境に役立てています。
まだ使える家具や家電、衣類、生活雑貨を、タイやフィリピンなど海外の必要としている地域に送ることで、現地の人々の暮らしを支えると同時に、日本国内での廃棄物削減にもつなげているのが特徴です。
ご家庭から寄付された不用品はタイ・フィリピンのリサイクルショップで再販売され、その売り上げの一部を、国内の児童養護施設や被災地復興の支援、ボランティア活動に活用しています。
エコトレーディングへの寄付の方法は、自宅にある食器などの不用品を、段ボールや袋にまとめて発送するだけです。不用な食器を誰かの役に立つものに変えるために、エコトレーディングを活用してみてください。
食器の寄付でトラブルを避けるための注意点
食器を寄付する際、思わぬトラブルを避けるための確認も大切です。
特に注意したいのが、追加料金が発生してしまうケースや、受け取りを断られるケースです。こうしたトラブルになると余計な負担や手間が増えてしまいます。
安心して寄付を行うために、押さえておきたい注意点を解説します。
「処分費用」「追加料金」の支払いを強制する団体に注意する
食器の寄付や不用品回収を利用する際は、お金に関するトラブルに注意が必要です。「無料で回収」「追加料金不要」と宣伝していながら、高額な追加費用を強制される場合があります。
実際に報告されている被害例は以下のとおりです。
- 引越しの不用品回収で40万円請求された(※1)
- ベッドやたんすの処理に95,000円請求された(※1)
- 不用品をトラックに積んだ後にさまざまな追加料金が上乗せされた(※2)
いずれも消費者に大きな負担を強いる悪質な手口です。トラブルを避けるためには、依頼前に料金体系を確認し、「追加料金なし」や「送料のみ」といった条件が本当に正しいかをチェックすることが重要です。
少しでも不安を感じる場合は利用を控え、信頼できる寄付団体・企業や自治体の回収サービスを利用しましょう。
※1参照:東京くらしWEB「不用品の回収を依頼したら40万円を請求された!」
※2参照: 消費者庁「ウェブサイト上で「お得な定額パック 定額パック料金は、全てが込み込みの料金」などの広告・表示をして不用品・粗大ごみ回収サービスを提供する事業者に関する注意喚起 」
引き取り条件(未使用品のみ・セット販売など)を確認する
食器を寄付する際には、団体・企業ごとに決められた引き取り条件を確認することが大切です。中には「未使用品のみ受け付け」「箱入りセットのみ対象」といった条件を設けている団体もあります。
こうした条件を確認せずに送ってしまうと「受け付けてもらえなかった」「返送費用を自己負担することになった」といったトラブルにつながりかねません。場合によっては追加費用が発生することもあり、せっかくの寄付が余計な負担になってしまいます。
寄付をスムーズに行うためには、寄付先の団体や企業の公式サイトをチェックし、受け入れ可能な品物の条件を把握してから発送しましょう。
まとめ|信頼できる業者に食器を寄付しよう
食器の寄付は、不要になったものを有効活用し、誰かの暮らしを支えることができる素晴らしい取り組みです。
一方で、悪質な業者による詐欺まがいの寄付団体が存在することも懸念されます。そのため、信頼できる寄付先を選び、安心して食器の寄付を行うことが大切です。
エコトレーディングは、国内外にリユースのネットワークを持ち、安心して食器の寄付を依頼できます。全国からの寄付を受け付けており、日本国内における不用品処分の削減や、ごみ処理時の有害物質の排出抑制に貢献しています。
集まった食器などの寄付品は、フィリピンやタイなどのアジアの国々の生活を支えるために活用されるのが特徴です。不用品を「誰かの役に立つもの」に変えるために、エコトレーディングへの寄付をぜひ検討してみてください。